2013年4月14日日曜日

ヴィークル基礎 Part.1

さて不定期連載のヴィークル制作講座でもやりますかね

第一回はいきなり地上ヴィークル開発のコア知識と業界の現状からいきませう

前提条件として
・ノーマルプリムの位置 回転 拡大縮小等の編集作業が出来
・親プリム 子プリム リンクナンバーについて理解しており
・27プリム以内でタイヤ以外のオブジェクトが全て制作可能で
・なおかつXYZ軸の意味がわかることを前提とします

そこすら出来ないとドキュメント量が半端なくなりますのでw



さて今回の教材となるたった一枚の画像

まぁ選定車種や造形に対するツッコミはあえて無しの方向でw
(フルスカルプでやってもいいんだがそれやると別の問題が出る)



1.造形リンクついて

大抵ヴィークルスクリプトで
最初に引っかかるハードルが

・27プリム以内でタイヤ以外のオブジェクトが全て制作可能で

この前提条件
物理スクリプト関係の知識がないと
まずこれを256プリム限界まで使い切ってしまうのですよ
んでそこから入れても動かないって相談がされるわけです

なのでまず27プリムで車体を作れるようなりませう




んでまぁここクリアすればもう完成したも同然でして
極端な例としましては

"既に走行可能状態になっているフルパーミッションの車両"
を入手してきてルートプリムとホイールだけの状態にして
向きと位置を合わせて車体をリンクするだけです


現在フルパーで流通してる世代の車両は
4年以上前に様式が既に完成しており
ホイールとルートプリムにスクリプトを入れるだけで動きます


・・・とまぁここまでが
"とりあえず走るようになるまで"のテンプレです
ここまで出来るようになってからこの先を読みませう





2.ヴィークルスクリプトについて

とりまwikiのURLを

http://wiki.secondlife.com/wiki/Category:LSL_Vehicle

まー色々と中間理論は端折りますが要点は以下に示す通りです


・SLヴィークルの基本的な計算式は
 速度÷加速時間=パワー
たったこんだけです 車体重量は加速するだけなら一切関係ありません


つまり馬力を上げまくればとりあえずパワーが出るなんてヌルいもんではありませんが
物理仕様の限界以内ならどんな車体でも最大900km/hまで安定して加速できます


んでSLヴィークルはルートプリムの回転と軸が重要でして

・X+方向を正面
・Z+方向を上面

これを守らないとまっすぐ走れません


ってな部分が基礎です
正直これ以上はユーザーの好みが関係するファクターが多すぎるので
気になった箇所からwikiで関数見ながら調整していく方法が正道です





3.実走行に関係するパラメーターについて


こっから先は更に上級者向けというか

ある程度リアル車両あるいはドライビングシミューレタでの
運転やセッティング出しが出来る前提の話になります

・旋回力パラメーターについて
 大抵のスクリプトだと”わかりやすく”するために定数でヘッダ領域についてますが
 DTCARとかだと想定がせいぜい普通車の時速60キロくらいまでです


 ってのがデジタル入力だと40キロから120キロくらいまでの

 まっすぐ走るために必要な修正舵が入れづらいので

 速度が上がるほど反応が鈍くなる数式の方が扱いやすいのです
 "とりあえず減速すりゃ安全"ってわかりやすいですしね
 そして低速域ではステアリング切れ角がある程度大きくなり
 転回等の小回りも可能になります
 無闇に上げるとどうしようもなくなりますので注意

・トーとキャンバーについて
 トーを"アクセルON時の直進安定性" キャンバーを"ステアリングの初期反応"とするならば
 それに相当するパラメータが一応存在します
 ただし調整のやり方はちょいと特殊で
 ”減衰時間"をダイレクトに指定する感じになりますので

 ある程度走りながら出す感じになります

・車体重量と重心、当たり判定について
 SLヴィークルにはいわゆるショックアブソーバーやサスペンションがありませんので
 "パワーがかかって居ないとき”の挙動は重量や重心位置、当たり判定の形状で決まります

 まーいろんなパラメータから逆算でパワー与えてゴリ押ししてもいいのですが
 このへんもある程度経験から出せるようになりませう






こっから下は碌なこと書いてないので 
  読み飛ばしてもらって結構


・4実際のカースクリプト


 まーご存知の方は知っての通り
 いわゆるサーキットSIMでは300キロオーバー領域まである
 "レーシングカー"が人気で主流です

 で、

  まぁそういうのは
  DTのベースでギアと旋回力のパラメーター”だけ”アホみたいに上げた奴で
  低速ぐるぐるしすぎの割には、高速域もそこまで曲がるわけでもなく
  核パルスエンジンでも使ってんじゃねーかってレベルの鬼加速です


 んなもん乗ってられっかってなるのは自明の理なわけですが
 そんなもんがもう4年以上未だに”トップシェア”を守ってるのは
 "他のスクリプトが調達できないから"なわけです
 まぁ理由とかはその業界詳しい人にinworldで聞いてください
 二時間くらいかけてたっぷり聞かされます


・5ヴィークル業界の今後?

 正直まぁ今から新規でヴィークルメーカー立ち上げるのは
 あんまりオススメ出来ませんが

 ほんとに自分が欲しいヴィークルは自作するか作ってもらうしかありません

 んでもって地上ヴィークルのスクリプトは完全自作以外の方法がほぼありませんので
 そこだけは一応覚悟してもらう方向になるのかなと



ってなところかね

以上

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